最新ニュース »最新一覧を見る »トップページへ戻る
- 6月16日まで、令和6年度「春季京都非公開文化財特別公開」開...
- 石山寺「紫式部 肖像画&似顔絵大賞」作品募集中、締切は9月1...
- 池上本門寺 霊宝殿「本門寺の狩野派展」開催中、5月26日まで...
- 「『そうだ京都、行こう。』30周年記念 各種イベント・プラン...
- 仏教伝道協会「第11回『一日一訓カレンダーフォトコンテスト』...
- 東京国立博物館、4月16日~6月9日「特別展 法然と極楽浄土...
- 東本願寺、3月31日~4月7日に「僧侶が案内する『名勝渉成園...
- 大覚寺「春季名宝展『源氏物語と嵯峨野古典文学めぐり』前期」開...
- 壷阪寺「日本最大級 大雛曼荼羅」公開中、4月18日まで...
- 東寺「2024春期特別公開」開催中、5月25日まで...
Report: 神奈川県立金沢文庫で「特別展 愛染明王」を見てきました
神奈川県立金沢文庫で開催されている「特別展 愛染明王」に行ってきました。
鎌倉国宝館で開催されている「特別展 鎌倉×密教」(10月15~11月27日)の共催展として開催されており、入場券の半券でもう一方の入場が割引きになります。
鎌倉にはたくさんのお寺がありますが、鎌倉と真言密教との繋がりがクローズアップされたことはあまりありませんでした。歴史的に見ても中世の鎌倉は密教とのつながりが深かったようです。金沢文庫の近くには真言律宗別格本山の称名寺があります。真言律宗の総本山は共催の西大寺(奈良)です。
今回の特別展では愛染明王にスポットライトをあて、仏像や仏画、文献を集めて展示されています。展示物は西大寺や称名寺のほか、醍醐寺(京都)、宝山寺(奈良)などからも出展されています。愛染明王は仏像も仏画も赤を主体とした華やかな色彩で描かれていて、ここまで揃うと壮観です。それぞれ、じっと見ていると恐れよりも愛着がわいてくるような豊かな表情でした。
蒙古襲来の時には加持祈祷によって蒙古を撃退したという歴史もあるそうですね。特に驚いたのは愛染明王と天照大神と十一面観音が同一視されていたことがあったということです。いやはや不勉強でした(笑)。
平日の午後のためか、人は少なめで、ゆったり見ることができました。11月8日からは後期展示ということで一部展示物の入れ替えがあるそうです。全体的に密教の知識がある程度あったほうが楽しめそうに思えました。鎌倉国宝館の特別展を先に見た方が理解し易いかもしれません。
特別展 興正菩薩叡尊鎌倉下向七五〇年記念1
「愛染明王 愛と怒りのほとけ」
日時:平成23年10月15日(土)~12月4日(日) 午前9時~午後4時30分(入館は午後4時まで)
場所:神奈川県立金沢文庫 045-701-9069
観覧料:大人600円、学生400円、中学生以下・障害者の方は無料
主催:神奈川県立金沢文庫/読売新聞社
共催:真言律宗総本山 西大寺/鎌倉国宝館/横浜市立大学
取材:熊谷風実花