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Report: 犬山市の寂光院で紅葉を見てきました

11月もすでに最終週。このままでは紅葉を見ずに年が暮れてしまう、ということで愛知県犬山市にある寂光院に行ってきました。25日の訪問だったのですが、紅葉が見ごろでしたヨ。
寂光院は別名「もみじでら」と呼ばれ、ここ尾張地方ではもっとも歴史のあるお寺なんです。何でもあの織田信長も参拝したとか。真言宗智山派の寺院で、案内には「継鹿尾観音 寂光院」「犬山寂光院」とかという書き方をしていますが、山号は継鹿尾山、正式には「継鹿尾山 八葉蓮台寺 寂光院」とのことです。
まず出迎えてくれたのが3体のお迎え地蔵。最近作られたのでしょうか。いかにも現代的なお地蔵さま。特に左側は親戚のおじさんに似ています。たくさんの人に親しまれ、気軽にお参りに来てほしいという願いが表れているように思いました。

そのまま参道を行くと山麓広場へ。寂光院は山寺で、本堂のある頂上へはここから350段もの石段を登っていかなければなりません。山麓広場にある法輪殿(休憩所・説法道場)には「つがお茶屋」というお店があります。

350段の階段は高齢者には大変ということか、スロープカーが設置されていました。スロープカーに乗れば頂上にある本堂まで5分だそうです。6人しか乗れないので、順番待ちの列が大勢です。乗降場へは階段を登らないといけないので完全にバリアフリーというわけではないのですが、長い長い石段を登ることに比べれば天と地の差でしょう。

このスロープカーですが「あくまで足に自信がない人のためのもの」という位置づけで、カメラマンは乗っちゃいけないのだそうです。でも乗ると紅葉のトンネルをくぐっていきますので、うらやましいです。

不動堂のの近くに「不動駅」という途中駅があります。細かい配慮ですね。

一方、筆者はスロープカーはあきらめ、階段を登ってみました。30代だというのにキツい。


本堂のある頂上の紅葉は鮮やかに色づいていました。背景に見えるのは木曽川でその向こうは岐阜県です。紅葉の手前にぽつぽつと咲いている薄ピンク色の花は四季桜です。異常気象で狂い咲きをしたのではなく、春と秋の2回花をつける種類なんだそう。働き者の桜なんですね。近くには鐘楼もあります。

寺院内には、ところどころ腰を下ろして休憩できるベンチがあるのもうれしいところです。

総じて紅葉は見ごろと言えましたが、山麓広場から下は少し青いのでしばらく紅葉を楽しむことができそうです。




凛と冷えた空気の中で美しい紅葉を見ていると、非常にすがすがしい気分になり、自然に背筋が伸びてシャキっとします。山のお寺はパワスポ感満点といったところです。
で、締めは山麓広場に戻ってお抹茶とだんご。

取材:北ノ宮ゆき



