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Report: 寅のお寺、信貴山朝護孫子寺で紅葉狩り
奈良県の信貴山朝護孫子寺で紅葉を見て来ました。こちらも平日の11月30日の取材です。この寺院は毘沙門天(毘沙門天王)を本尊とする信貴山真言宗の総本山です。聖徳太子が物部守屋を討伐するときに毘沙門天が現れた山として知られています。あと知られているのは命蓮上人ですね。
紅葉は見ごろでしたが、この日はほとんど紅葉目当てらしい参拝客はいませんでした。一般観光には穴場かもしれません。土日はそうもいかないのかな?大阪や奈良の都市部に近いながら交通の便が少々悪いのが残念です。
仁王門の手前に紅葉。カメラの位置には、信貴山名物の寅まんじゅうを製造するお店がありました。ここまで来るには近鉄信貴山下駅からバスで15分。本数が少ないので下調べが必要です。
仁王門を入ったところから本堂が見えます。
信貴山観光iセンター。観光協会が営業しているのですが、信貴山の土産物を売っています。寅まんじゅうはここでも売っています。
名物の大きな張り子の寅があります。朝護孫子寺はいわゆる祈祷寺で土日となると朝から夕方まで大般若祈祷の声が山内に響きます。この大寅のあたりからも御祈祷の声を聞く事ができます。
山内には3つの塔頭寺院があり、それぞれ大本山とされています。左はそのひとつ千手院。
前方は本堂です。ここに毘沙門天が安置されています。年に2回ほどは毘沙門天の秘仏が公開されます。また霊宝館では、有名な信貴山縁起絵巻を見る事ができます(通常期はレプリカ)。信貴山縁起絵巻は本を買った方がわかりやすいかもしれません。漫画のようなもので、仏教に興味のない人にもお勧めです。
本堂からの眺めは素晴らしく、境内全体が見渡せます。また、街を見渡すこともできます。夜景も綺麗でしょう。ここは24時間入山が可能です。
見渡す限りの紅葉なのですが、実は春になると桜だらけになるとのことです。よくみると葉が散った桜の木がいっぱいあります。
この朝護孫子寺ではお坊さんをよく見かけます。御祈祷が多いためか、観光客向けの寺院との違いは何か『アクティブ感』があることです。諸堂にも必ず人がいて、気軽になんでも答えてくれそうな雰囲気です。塔頭はすべて宿坊を持ち、太鼓や法螺貝など鳴りものの音もよく鳴っているので、信心なくとも、お得感を感じさせてくれます。
紅葉はそろそろ散り始めると思われますが、あと1週間くらいは美しい紅葉が見られると思いますヨ。
取材:OTSnews編集部