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Report: 黒石寺の蘇民祭に行って来ました2016(動画あり)

妙見山黒石寺(岩手県奥州市)にて、平成28年2月14日(日)夜から15日(月)早朝にかけて行われた「蘇民祭」に行って来ました。今年は昨年以上に暖冬で雪が少なく、夜中も過ごしやすいまま朝の争奪戦を迎えました。
昨年も暖かく雪が少なかったのですが、今年はさらにエリア全体の気温が高く、上流の雪解け水のためか瑠璃壺川の水の流れが速かったのも特徴です。また、日曜日開催のためか、観光で訪れている人が多くいました。
裸参りでは雪が少ないことで昨年まで入りにくかった場所に降り立つことが出来、これまでにない構図での撮影が可能になりました。鬼子登りや争奪戦でも初めての位置からの撮影をしています。
日時:平成28年2月14日(日)午後10時〜14日(月)早暁(7時頃)
・裸参り(夏参りまたは祈願祭) 午後10時〜
・柴燈木登り(ひたきのぼり) 午後11時30分〜
・別当登り(べっとうのぼり) 午前2時〜
・鬼子登り 午前4時〜
・蘇民袋争奪戦 午前5時頃〜
おなじみ「水沢江刺」駅。2月14日(日)の午後ですが、どんよりとした曇り空です。

車で15分ほど走ると黒石寺に到着します。

裸参りで水を浴びる瑠璃壺川(山内川)は例年だと穏やかな流れなのですが、コンクリートの岸の部分まで水を被っています。

階段を上ると本堂(薬師堂)です。

本堂右側の庫裡(寺務所)のほうへ行って…。

薬湯(やくとう)を焚いている場所を確認。

そこでお湯をいただきました。

あったかいんだからぁ…というより熱いです。

お立ち木には北方に向けた弓と矢があります。北極星を指しているのでしょうか。

本堂左側の階段を上ると妙見堂です。

妙見堂。裸参りでは行列がここを経由します。

本堂の近くには、柴燈木登り用の松の木が準備されています。

精進小屋も例年通り。

本堂からの眺め。雪がとても少ないです。

撮影場所の確保などをしているうちに夜になりましたので、再度入山します。

屋台。

屋台の近くにも精進小屋があります。飛び込みで飲食できるところもあるのですが、いつも満員。

蘇民食堂。

少し時間が早いためか案内所は準備中でした。

精進小屋の通路。

精進小屋の中。人が居ると撮影できません。

争奪戦参加の案内。

妙見堂近くの様子。

鐘楼堂付近から境内の様子。

本堂付近から境内の様子。

本堂に参拝する人もちらほら。蘇民祭が始まる前には厄払いの法要が行れます。

準備中の瑠璃壺川。多くのギャラリーが集まっています。

午後10時、裸参りの行列が庫裡から出発しました。

行列が瑠璃壺川の川辺に降りてきました。

始まりました!「蘇民将来」の声が響き渡ります。例年より暖かいといっても冷たくないはずはありません。なお、この行列は3回周ってきます。





















裸参りが終わると、柴燈木登りです。午後11時半に庫裡から行列が現れ、本堂前で松の木を30〜40分かけて井桁状に組み、火をつけます。湿気ているので盛大に煙が上がりました。その煙の中、男達は組まれた柴燈木に登ります。掛け声は「ジャッソー・ジョヤサ」。そして山内節が響きます。






柴燈木登りの最中、男達はそこから抜き出した火のついた枝を持って、地面を払う動作をしつつ本堂へ向かいます。本堂前では親方が待っており、本堂へ通すか否かを判定します。









午前1時頃でしょうか、柴燈木登りが終わるとしばしの休憩。蘇民食堂でお蕎麦をいただきました。

午前2時からは別当登りが始まります。庫裡から別当(住職)と蘇民袋が本堂に向かいます。


その後、本堂で法要が執り行われました。
休憩後、午前4時から本堂にて鬼子登り、続いて蘇民袋争奪戦です。
鬼子登りでは庫裡から行列がやってきます。その中には数えで七歳の男児が二人、鬼面を逆さに取り付け大人たちに背負われています。最後には背負われたまま松明を回ります。なお、いつも行列にいる刀を構えた風の男たちは、たち切りという動きをしています。このほか、地面を払う動きをする人たちもいますが、これらは魔を祓う動作のようです。






争奪戦では親方がこの場に放った蘇民袋の口を最後まで掴んでいた人が「取主」として表彰されます。米俵一票が副賞です。











争奪戦の男達は夜明け頃に本堂から山外へ出て行きました。








審判のもと、ようやく決着がついたようです。

今年の取主(優勝者)は花巻市石鳥屋町の小原広任さん。今回で3回目の挑戦だったそうです。

黒石寺蘇民祭の取材は動画に力を入れています。パソコンであれば動画右下のYouTubeボタンを押すとYouTube画面を開いて見ることができます。画質はそちらで変更できます。
2016年黒石寺蘇民祭の動画(約48分)
取材:OTSnews編集部
黒石寺蘇民祭
http://kokusekiji.e-tera.jp/sominsai.html
黒石寺(こくせきじ)
http://kokusekiji.e-tera.jp/




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