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Report: 神戸市西区の太山寺で紅葉を見てきました
三身山太山寺(神戸市西区)は、 国宝の本堂、県指定有形文化財の三重塔を有する天台宗の寺院です。南北朝時代には支院四十一ヶ坊、末寺八ヶ寺、末社六ヶ社を持ち僧兵も養っていたそうです。現在は龍象院、成就院、遍照院、安養院、歓喜院の五ヶ坊の塔頭があります。
訪問したのは12月3日の午後。紅葉はピークを過ぎたばかりでまだまだ見頃です。一般の参拝客として行ってきました。
太山寺には最寄駅はなく、仁王門前に神姫バスの『太山寺』バス停があります(バスは地下鉄名谷駅・伊川谷駅、またはJR・山陽電鉄明石駅から)。バス停から仁王門をくぐり、参道脇の塔頭や駐車場を経て中門を入口とした太山寺境内へ向かいます。
仁王門とその周辺の様子。仁王門はもともと重層の楼門であったものの、現在は入母屋造・本瓦葺・棟高8m の八脚門となっています。修理の際に明らかになった、当初の軒組物を復元して背面左側の間に置いてあります。
参道は公道になっており自動車も通れます。左右には塔頭があります。近くにある塔頭は龍象院、成就院、遍照院、安養院で、歓喜院は少し離れた場所にあります。途中にある龍象院水子地蔵尊にも訪問。また、安養院の庭園は国指定名勝ですが、公開時期が限定されています。太山寺の駐車場は無料でした。
そして太山寺中門へ向かいます。
中門をくぐると左側が受付です。参拝には300円。
受付横には法要の案内が。
受付から正面の本堂へ向かって左右に紅葉が見られます。
本堂は鎌倉時代、永仁年間に再建されたもので現在は国宝となっています。柱真々間で正面20.82m、側面17.76mと大きなもの。
さて、本堂の方角へ進まず、向かって右手の三重塔(県指定文化財)へ。貞享5年(1688年)建立とされています。初層内部の須弥壇には等身大の大日如来像と四天王立像が安置されています。
三重塔の近くにある石碑。
三重塔の裏側にはトイレ。古いですが機能しています。
奥の院へ向かいます。
途中には石仏がちらほら。よく見ると岩本寺、青龍寺、清瀧寺とあります。実はこのあとにも出て来ますが、四国八十八箇所の仏様が境内にいくつもあります(四国八十八箇所には天台宗の寺院もあります)。
太山寺川にかかる閼伽井橋を渡ります。
橋の上から。
橋を渡ると稲荷舎が見えてきます。残念ながら近くへ寄れません。
左手に進みます。
地蔵堂。かつてこの下から霊水が湧き出ており眼病に効くとされていたそうです。
地蔵堂の周辺。
ここまでが奥の院です。実は川の上流に『磨崖仏』という不動明王立像があるのですが、境内から行くことはできません(一般道経由)。
三重塔の近くまで戻り、太子堂へ向かいます。
太子堂から見た三重塔。
太子堂の隣にある稲荷舎。
太子堂から本堂へ向かいます。本堂脇の様子。奥に見えるのは羅漢堂。
本堂正面に戻ってきました。
本堂の中については外から見えるところまで。
羅漢堂正面。建立は江戸時代後期、四天王、十六羅漢尊、釈迦の四大弟子象が安置され、塗組天井には多くの草花が描かれています。
羅漢堂の左側に紅葉が。
羅漢堂の右側にはいくつもの石仏や石塔があります。四国八十八箇所霊場に関わるもの、徳者行善と書かれたもの、不動明王、延命地蔵菩薩など。
羅漢堂の奥には釈迦堂がありますが、こちらを見ることはできません。羅漢堂と同じく江戸後期の建立。宝形造りで釈迦、文殊、普賢の釈迦三尊仏が安置されています。花祭りなどはこちらで営まれます。
羅漢堂の左側で本堂の裏側にあたる場所に池があります。その付近の紅葉。
池の横にある石碑。その隣には大きな地蔵尊。
地蔵尊の近くにある護摩堂。江戸時代中期のもので大黒天、不動明王、毘沙門天が安置されています。
護摩堂付近から西側を見ると鐘楼が見えます。東側を見ると本堂脇の紅葉が美しい。
鐘楼。
鐘楼近くの紅葉、蔵。
本堂近くに戻ってきて、護摩堂を振り替えり。
阿弥陀堂へ向かって進みます。
阿弥陀堂は貞享5年に再建されたもので、本来は常行三昧の修行堂だったもの。鎌倉初期の阿弥陀如来坐像(重要文化財)が安置されています。
阿弥陀堂の周りをぐるっと。
阿弥陀堂の近くには息游軒遺跡があります。
ふたたび、中門の近くに戻ってきました。石碑や紅葉、かつて使われていたベンチなど。
中門近くにある永代常夜燈。
本堂の前へ。
香炉と手洗舎。
中門を出て駐車場から見た太山寺。
場所:三身山太山寺(神戸市西区)
取材:OTSnews編集部(2022.12)
三身山「太山寺」
http://do-main.co.jp/taisanji/
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