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飯島瓦屋根工事、社寺の耐震改修に一体瓦工法で対応
飯島瓦屋根工事(埼玉県深谷市)では、これまで進んでいなかった社寺建築物における耐震性向上を推進するとのことです。華蔵寺(埼玉県深谷市)の工事では、屋根重量の72.6%軽減を達成したとのこと。ちなみに華蔵寺は真言宗豊山派の寺院です。
これまで社寺建築物というのは、なかなか耐震性を上げるというのが難しかったそうです。
たとえば、本堂だと下記のような都合があります。
・入口が含まれる壁面は開口部がほとんどで、あまり耐力壁を設けることができない
・他の外周部壁面においては、十分耐力壁を設けることは可能だが、住宅とは違い、本堂内の空間には耐力壁を設けることが困難
・4つの外周部壁面の1つに耐力壁を用いることができないことにより、耐力壁のバランスも良くない
どうして、社寺建築物が葺き替えで耐震化できるかというと、古い社寺建築物は土葺き工法によって屋根重量が最新の工法を採用した場合の数倍あるからだということです。
華蔵寺の工事は、鐘楼門の葺き替えで、土葺き工法から一体瓦にすることで、単位面積当たりの屋根重量を72.6%軽減しています。一体瓦といっても本葺き仕様一体瓦ということで、素人目にはわからない重厚感があるとのことですよ。
ちなみに、「本葺き工法」、「一体瓦工法」、「土葺き工法」なんてのは下記のリンクに説明があります。
http://www.atpress.ne.jp/releases/25299/1_5.pdf
http://www.atpress.ne.jp/releases/25299/2_6.pdf
で、どれくらい軽量化できるかというと…。
・土葺き工法におけるm2あたり重量の63.4%を占める葺き土の重量を、一体瓦工法では40分の1に減らすことができる
・一体瓦工法では、工事に必要な瓦の枚数自体も減らすことができ、瓦の重量自体も土葺き工法の70.6%に抑えることができる
ということだそうです。※数値に関しては飯島瓦屋根工事による試算。
http://www.atpress.ne.jp/releases/25299/3_7.pdf
確かに、屋根の重さが問題といって、お寺の屋根をトタンにしちゃうというワケにはいきませんものね。
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