- 法隆寺、「令和7年 法隆寺特別展 金堂古材と護り継ぐ寺宝~飛...
- 円覚寺、5月30日~6月1日に「第89回 夏期講座」を開催...
- 延暦寺、6月7日に『神社仏閣を訪ねる神仏歴史講座「祈りの原点...
- 西教寺、「サクラと青もみじとかざぐるま参道 通り抜け」6月8...
- 相国寺、「春の特別拝観」6月1日まで...
- 仁和寺、「御室花まつり2025」「霊宝館 春季名宝展」5月6...
- 東寺、「2025 春期特別公開」5月25日まで...
- 仁和寺、5月23日・24日に『真言宗御室派青年教師会「おむろ...
- 妙心寺、3月28日~29日に開催の「第54回花園会少年少女研...
- 知恩院、3月26日開催の「成人祝賀式」参加申込受付中...
飯島瓦屋根工事、社寺の耐震改修に一体瓦工法で対応
飯島瓦屋根工事(埼玉県深谷市)では、これまで進んでいなかった社寺建築物における耐震性向上を推進するとのことです。華蔵寺(埼玉県深谷市)の工事では、屋根重量の72.6%軽減を達成したとのこと。ちなみに華蔵寺は真言宗豊山派の寺院です。
これまで社寺建築物というのは、なかなか耐震性を上げるというのが難しかったそうです。
たとえば、本堂だと下記のような都合があります。
・入口が含まれる壁面は開口部がほとんどで、あまり耐力壁を設けることができない
・他の外周部壁面においては、十分耐力壁を設けることは可能だが、住宅とは違い、本堂内の空間には耐力壁を設けることが困難
・4つの外周部壁面の1つに耐力壁を用いることができないことにより、耐力壁のバランスも良くない
どうして、社寺建築物が葺き替えで耐震化できるかというと、古い社寺建築物は土葺き工法によって屋根重量が最新の工法を採用した場合の数倍あるからだということです。
華蔵寺の工事は、鐘楼門の葺き替えで、土葺き工法から一体瓦にすることで、単位面積当たりの屋根重量を72.6%軽減しています。一体瓦といっても本葺き仕様一体瓦ということで、素人目にはわからない重厚感があるとのことですよ。
ちなみに、「本葺き工法」、「一体瓦工法」、「土葺き工法」なんてのは下記のリンクに説明があります。
http://www.atpress.ne.jp/releases/25299/1_5.pdf
http://www.atpress.ne.jp/releases/25299/2_6.pdf
で、どれくらい軽量化できるかというと…。
・土葺き工法におけるm2あたり重量の63.4%を占める葺き土の重量を、一体瓦工法では40分の1に減らすことができる
・一体瓦工法では、工事に必要な瓦の枚数自体も減らすことができ、瓦の重量自体も土葺き工法の70.6%に抑えることができる
ということだそうです。※数値に関しては飯島瓦屋根工事による試算。
http://www.atpress.ne.jp/releases/25299/3_7.pdf
確かに、屋根の重さが問題といって、お寺の屋根をトタンにしちゃうというワケにはいきませんものね。

富士フイルム 2011-10-22
売り上げランキング : 3477
Amazonで詳しく見る by G-Tools