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Report: 總持寺の東日本大震災追善法要に行ってきました


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現実とは思えない映像がいまだに忘れられない東日本大震災。一周年の3月11日には、日本各地はもちろん世界中のあちこちでイベントや法要が催されました。

出身が東北である筆者にとって、子どもの頃より馴染み親しんだ海の街の信じられない様子をテレビで見るたびに何度も涙を流しました。11日はどこか近くのお寺へ行こうと思っていたところ、總持寺の案内が目に止まり、行ってみることにしました。

この東日本大震災追善法要と被災地復興祈願法要が行われた曹洞宗大本山總持寺は横浜市鶴見区にあり、山号を諸嶽山(しょがくさん)といいます。

JR鶴見駅から線路沿いに少し歩くと總持寺の大きな看板が目に入りました。法要の開始時間が迫る頃には人の流れがお寺の方へと向かっていました。大きな門をくぐり11時30分から法要が始まる大祖堂へと歩きます。

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總持寺の総門の『三松関』です。

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『三門』です。日本一の大きさとか。

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境内案内図がありました。

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『金鶏門』です。

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『大祖堂』です。ここが本堂に相当します。読経が始まったためか人がまばらです。

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Webサイトでは大祖堂は開山堂と法堂を兼ねた本堂客殿と説明されています。

パンフレットによると法要の流れは下記のとおりでした。

11:30 慰霊法要(大本山總持寺大禅師猊下御親修)
12:00 祖堂前にて太鼓奉納(轟太鼓 総師範塚田誠)
鼓奉納(祈願の会132名 代表大倉正之助)
花芸奉納(草月流師範 前野博紀)
聲明(観音十大願文 大本山總持寺修行僧)
能楽「石橋(しゃっきょう)」より 獅子の舞 金剛流狻猊之式(さんげいのしき)
13:30 特別講話(宗教学者 山折哲雄)
14:46 黙祷
15:00頃 終了予定

正面左手から50人を超えると思われる僧侶が入場し、仏前で円を描くように歩きながらお経をあげました。

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正面(仏前)に向かう椅子席には裃(かみしも)を着た人たちが座っています(後でわかったのですがこの方たちは鼓を奉納する祈願の会の皆さん)。舞台両脇には関係者と一般の方々のようです。華道の関係者か和服を着ている女性も目立ちました。

読経の後、外から威勢のいい太鼓の音が聞こえました。慌てて行ってみると『轟太鼓』が始まっており、そちらも見物の人でいっぱいです。

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『轟太鼓』は様々なメンバーで構成される和太鼓集団です。

大祖堂内では鼓の演奏が始まり、切れのいい大倉氏の掛け声が響きます。裃を着た祈願の会の皆さんは鼓を構え、大演奏が始まりました。更に、演奏にあわせて生け花が行われます。遠くてよく見えないですね。

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生け花と鼓の競演です。鼓は背中しか写らないのが残念です。

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仏前の花の隣に大倉正之助氏が小さく見えています。

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華道家が花を差しています。

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花が仕上がり、仏前がみごとに華やかになりました。

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修行僧による聲明が始まりました。

次に能楽「石橋」です。赤と白の装束をつけた迫力のある三匹の獅子が登場しました。パンフレットによると白、赤、桃色の三色は陰陽中庸を表すとか。文殊菩薩に仕える霊獣といわれる獅子は、地球上の大自然から遥か宇宙にまでみなぎる力の象徴であり、すべての魔を払い良い気を呼び起こすといわれているそうです。

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三匹の獅子は遠くから見ても迫力満点です。

能楽に見とれているうちに法要であることを忘れてしまったようです。でも、それで良いのかもしれません。災害があったこと、たくさんの人が亡くなったことを忘れることなく、それでも前に向かって生きていこうという元気を持つべきなのでしょう。

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みごとな鼓と花芸、聲明、能楽奉納の後は、宗教学者山折哲雄氏による特別講話です。現在国際文化研究センター所長である山折氏は、祖堂と仏殿の間に建立された震災慰霊の観音像を「平成の救世観音」と命名したそうです。

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山折氏は三陸地震津波(1896)の年に生まれた宮沢賢治や万葉集の大伴家持、寺田寅彦などの文学や自然科学に見られる思想や哲学の話を元に、地震や津波、台風などに頻繁に見舞われながら、移り変わる自然と共に生きてきた日本人の柔軟性と無常観などについて講演しました。

筆者には難しい話もありましたが、日本人の素晴らしさをあらためて知ると同時に、昔から培ってきた自然から学んだ貴重な知恵を無視している日本社会のあり方を強く思い知らされたような気がします。

14時46分には講話を中断して黙祷が捧げられました。

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大祖堂内には被災地の写真も展示されていました。

總持寺

取材:熊谷風実花

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