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Report: 霊山寺の薔薇会式・えと祭りに行ってきました
5月20日に行われた奈良の登美山鼻高 霊山寺(とみやまびこう りょうせんじ)「薔薇会式・えと祭り」に行ってきました。霊山寺は法相宗と真言宗の2宗兼学の寺で、霊山寺真言宗大本山と称しています。
立派な鳥居があります。神仏習合の名残りとか諸説あるようです。
受付で入山拝観料大人600円を払って境内に入るとすぐ右にバラ庭園があります(料金にはバラ庭園含む)。バラの見頃5・6月と10・11月以外は500円だそうです。喫茶店もあります。
1200坪の庭園に2000株のバラ、バラ、バラ!
そのほとんどが見頃で、仄かな甘い香りが漂い、彩りも鮮やかに咲き誇る様々な美しいバラに圧倒され、思わず息を呑む思いでした。昭和32年に開園したこの近代庭園のテーマは「人生の輪廻」だそうですが、まさにバラの楽園といったところ。こんな所で結婚式をしたら素敵でしょうね。
第二次世界大戦で徴兵された当時の住職がシベリア抑留から帰還し、世界平和を願って造園したそうです。西洋の花と思われがちですが、実はバラの原種は日本にも古くからあり、ハマナスなどもバラの祖先だとか。又、散りゆくバラの花を見て仏陀は出家を思い立ったそうで、仏教とも深い繋がりがあるそうです。
行列はこのバラ庭園から出発します。午後12時30分頃には多くのお祭りの参加者や見物客が集まってきました。
午後1時に行列が出発。印頭奉行、警護の人たちに先導されて、鼓笛隊、干支のお面を被った十二支被面者、ばら神輿、職衆寺院(僧侶)、導師(霊山寺副住職・東山光秀氏)、傘持ち、献華・献茶人、信者、お稚児さんたちがバラ庭園を練り歩きます。
バラ庭園を出た一行は、食事処「仙人亭」や薬師如来を祀った古い由来のある薬草風呂「薬師湯殿」などの並ぶ境内を練り歩き、八体仏霊場に到着します。ここで最初の法要が行われます。
八体仏霊場です。生まれ十二支の本尊に生まれ星座十二宮を加えた守り本尊霊場として八体の仏像が祀られています。
献茶・献花、洒水、表白文奉読、般若心経や真言の読経などがあり、水掛祈願が行われました。
行列の再編成後、一行は本堂に向かいました。
行基像や黄金殿・白金殿の横を通り国宝の本堂に到着です。ここでも法要が行われます。一行は本堂に入堂します。
洒水、献花・献茶、導師による報告文奉読、信徒代表による願文、般若心経や真言の読経、満願を迎えたお稚児さんの加持祈祷(お稚児さんを3回すれば満願となるそうです)などの法要終了後、「まつぼっくり少年少女合唱団」他による献奏がありました。フルート演奏や「エーデルワイス」「上を向いて歩こう」「バラが咲いた」などの歌が奉納されました。
告文や願文には霊山寺の創建の話も。天平六年(734年)の大地震の後孝謙皇女が病に臥した時、聖武天皇の夢に現れた鼻高仙人よりこちらの薬師を祈り給えとのお告げがあり、行基が代参祈願したところ病が快癒したため、聖武天皇は大堂の建立を勅命したそうです。天平八年にはインドの婆羅門僧、菩提僊那が来日し、登美山の地相が釈迦の聖地霊鷲山(りょうじゅせん)に似ていることから霊山寺の寺号を奏上したのだとか。
最後に副住職・東山光秀氏による挨拶がありました。
バラ庭園内にある喫茶店「プリエール」(春と秋のバラの見頃時期のみオープン)で頂いたバラのアイスクリーム。仄かなバラの香りと上品な甘さでとても美味しく見た目にも美しいスイーツでした。他にもローズティ(バラの最盛期のみ)、抹茶、コーヒー、ジュースなどがいただけます。
「仙人亭」やバラ庭園で買ったお土産の品々です。バラのハーブティーやバラのアロマやお香などバラ関連の商品もたくさんありましたヨ。
取材:seika

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