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東本願寺、参拝接待所ギャラリー『中村久子展』開催中、11月30日まで
- 2011年11月11日(金) 寺院ニュース イベント・キャンペーン 博物館・宝物館 近畿
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真宗大谷派 東本願寺(京都府京都市)では、11月30日(水)まで、参拝接待所ギャラリーにて『中村久子展』を開催しています。
彼女の写真、感動の言葉(詩・手記 他)、遺品(口で縫った着物・人形・布団、口で文字を書いた手帳・書道作品 他)などの展示に解説を加え(パネル・遺品展示、DVD上映)、彼女の生涯を史実にもとづいて描き出し、展示全体をとおして彼女の「生きる力」の源泉に迫るとのことです。
3歳にして両手両足を失った中村久子さんの生涯は、言語を絶する感動の人間ドラマです。幼少時に「特発性脱疽(とくはつせいだっそ)」になり、両手両足を切断した彼女は、苦難と悲痛に満ちた人生を歩み始めます。しかし、彼女を支えた人々や『歎異抄』との出あいをとおして、苦難の境遇と障がいの身の事実を真正面から引き受けて、力強く人生を生き抜かれました。
今もなお多くの方に感動を与える彼女の生き様は、国・民族・文化・宗教・貧富・障がいの有無などの差異(ちがい)を越えて、現代に生きる私たちに、「いのちの尊さ」や「人として生まれ、人として生きていくことの深い意味」を鋭く問いかけてきます。
だれしもが生きることに悩み、生きることの意味を見失いかけている今日。
ご来場くださる皆様には、彼女の苦悩に「人」として悲痛し、彼女の生きる力に「人」として共感いただき、ご自身の生き方を見つめ直してみる大切な機会にしていただければと思います。