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Report: 黒石寺の蘇民祭に行って来ました2018(動画あり)

妙見山黒石寺(岩手県奥州市)にて、平成30年2月22日(木)夜から23日(金)早朝にかけて行われた「蘇民祭」に行って来ました。積雪については今年も少ない方と言えるのですが、ここ二、三年、凍ることのなかった瑠璃壺川が夜間に少し凍る程度の気温となりました。
日時:平成30年2月22日(木)午後10時〜23日(金)早暁(午前7時頃)
・裸参り(夏参りまたは祈願祭) 午後10時〜
・柴燈木登り(ひたきのぼり) 午後11時30分〜
・別当登り(べっとうのぼり) 午前2時〜
・鬼子登り(おにごのぼり) 午前4時〜
・蘇民袋争奪戦 午前5時頃〜
黒石寺のホームページがリニューアルされています。Facebookでの情報発信も開始しているようですね。
https://www.kokusekiji.jp
昨年12月、妙見山黒石寺の住職は藤波洋香氏から世代交代が行われ、藤波大吾氏が新たな住職となられました。このレポートのところどころに写っている僧侶が大吾氏です。
黒石寺は東北新幹線「水沢江刺」駅や東北本線「水沢」駅からバスで行くことができるのですが、本数も少なく、ほとんどの方は車で向かっているようです。東京からの常連参加者もいるのですよ。

こちらが黒石寺前にある通常のバス停。

通常のバス停のすぐ近くに臨時のバス停がありました。蘇民祭に合わせて臨時便が走るのですが、大人の事情なのか、祭の進行とタイミングが合いません。

この二年くらいでしょうか、黒石寺の境内や付近に看板が増えました。

東光庵は普段から営業しているお茶屋さんですが、蘇民祭の日は夜通しの営業となります。暖房が効いていますよ。

東光庵の隣が公衆トイレになっています。施設自体は綺麗なのですが、靴の裏の雪でベタベタに。しょうがないですが。

夕方には蘇民祭の設営がほぼ終わっています。祭自体は夜10時からです。

こちらでは黒石寺や蘇民祭に関連するグッズを売っています。

藁で囲まれているのは精進小屋です。ここで参加者が休憩したり着替えたりします。参加グループ毎に分かれているのですが、自由参加用やマスコミ用といった場所もあります。「蘇民食堂」という誰でも食事ができる場所も用意されています。




精進小屋の中は概ねこんな感じ。夜には火が焚かれます。

正面階段の上には本堂(薬師堂)があります。



蘇民祭のある日には、日頃非公開の仏像を公開しています。静かな公開です。東京だったら大混雑ですね。


本堂左手から急な階段を登ると妙見堂です。裸参りの列はここを経由します。

妙見堂から境内を見下ろすとこんな感じです。積雪が多いと滑ります。

こちらは本堂の右手、鐘楼堂の奥にある庫裏です。祭内の行事はすべてこの庫裏からスタートされます。

庫裏の入り口には北極星に向けた矢が設置されています。土台を含めてお立木と呼ばれています。

寺務所も庫裏にあります。お札はこちらで購入できますが、わかりにくいので知っている人は少なそう。

その庫裏の端っこで薬湯(お湯)が焚かれています。

薬湯をフーフーしないで、飲みきれば、風邪をひかないとか。

さて、夜になりました。

蘇民祭に先がけて、夜9時から厄払いが行われます。主に信者さん向け。

夜10時になって、裸参りが始まりました。庫裏を出発して本堂を経由し、国道近くの瑠璃壺川に降りてきます。水面はすでに凍っています。

写真ではわかりにくいですが、今回ニコニコ生放送のスタッフが行列の先頭でライトを照らして祭の雰囲気を壊していました。その一方、他の記者がカメラのフレームに入ると排除します。これには閉口ものです。来年は自粛願いたいものです。

最初は一人が瑠璃壺川に入って身を清めます。

二人目。

小さなお子さんもおられます。

次々と身を清める男衆。













裸参りは三巡することになっています。こちらは二巡目の先頭。










三巡目を待たずに、本堂のほうで取材を行いました。






妙見堂への列。



妙見堂からの戻り。

午後11時半からは柴燈木登りです。庫裏から邪気を払いつつ列がやってきます。


木を積み上げるのに30分くらいかかります。結構な労力です。


点火するといつもより盛大に煙が出ました。そんな中で男衆は「ジャッソー・ジョヤサ」と声を上げ、またある者は山内節を歌います。









火のついた枝を持ち、本堂で待つ親方に向かって進んで行きます。











火は燃え続けています。燻されている男衆もまだまだ居ます。この状態で午前2時前まで続きました。


午前2時、別当登りが行われます。住職と蘇民袋が庫裏を出発し本堂の中へ。


しばしの休憩。蘇民食堂でうどんをいただきました。出場者はネギや唐辛子は禁止です。お酒も用意されています。

午前4時、鬼子登りです。鬼の面を逆さに吊るした男の子が二人、世話人に背負われて入場します。この行列も庫裏から本堂へとやってきました。


すでに男衆が本堂で蘇民袋争奪戦のスタンバイ。奥には俯瞰撮影する取材陣が見えます。

儀式の準備をしています。

住職がお清めをしています。

しばらくすると鬼子が火で炙られます。堂内で火が焚かれますので見ている側も緊張の数十秒間です。





午前5時ごろ、いよいよ蘇民袋争奪戦です。1時間近く男衆は蘇民袋を奪い合いつつ前後左右に流され、本堂の外へ出て行きます。







男衆は道路へ出ます。あたりも明るくなってきました。

午前7時ごろでしょうか。蘇民袋争奪戦の最終地点です。最後まで力の限り奪い合います。









優勝者(取主)が決定しました。佐々木真さんです。おめでとうございます。いつも争奪戦に参加されておられますが、今後は世話人としての仕事に力を入れられるとか。

囲みインタビューの様子。米俵が副賞です。

黒石寺蘇民祭の動画は今年も1時間を超える長編になっています。パソコンであれば動画右下のYouTubeボタンを押すとYouTube画面を開いて見ることができます。画質もそちらで変更できますよ。
2018年黒石寺蘇民祭の動画(約62分)
取材:OTSnews編集部
黒石寺蘇民祭
https://www.kokusekiji.jp/cont2/main.html
黒石寺(こくせきじ)
https://www.kokusekiji.jp




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