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Report: 霊鑑寺が特別公開なので紅葉といっしょに見てきました
霊鑑寺は円成山を山号とする臨済宗南禅寺派の尼門跡寺院です。南禅寺から徒歩15分くらいのところ、哲学の道の近くにあります。後水尾天皇の皇女、多利宮を開山として創建された寺院だそうで、代々天皇家の皇女が住職を務めてきたそうです。そのため皇室とゆかり深く、2009年には天皇皇后両陛下が訪問されています。
訪問したの22日で、紅葉が見ごろなだけでなく、白牡丹が咲いていました。日光椿をはじめ多くの椿が霊鑑寺を原木とするとパンフレットに記載されています。
玄関(左側の建物)は後西院御所宮殿を移建したものといわれていますが、ここは仮設で朱印等の受付となっており、お弟子さん(男性)とお手伝いの方が店番をしていました。参観の人はこのまま庭に直接通されます。山内にも説明員が何名かおられましたが、それぞれ京都の文化財を守る会のボランティアのようです。
左側手前が書院(中では寺宝や障壁画などが見られます)、奥が本堂です。本尊の木造如意輪観音像は、東方山中にあった如意寺(廃寺)の本尊であったといわれているそうです。
白牡丹は椿の一種です。すでにかなり散っており、樹木に残っているのはわずかでした。
本堂を見下ろすカエデですが、まだ完全に赤くはなっていません。また、庭園奥にあるタカオ楓は樹齢350年を越えると推定されているとのことです。
一般人として取材したこともあり、書院の中を撮影するわけにはいかなかったのですが、皇室との由緒を伝える宝物が数多く展示されており、他の寺院とは趣の違いを感じるものでした。また、建物はすべて京都市指定文化財になっています。
紅葉は見ごろですが、若干青いところもあり、公開の最終日まで楽しめそうです。参観者も少なく庭園は落ち着いて散策できます。ちょっとした穴場ともいえます。
「霊鑑寺」文化財特別公開
・平成23年11月27日まで。
・参観料:700円(半額は霊鑑寺の文化財の維持管理費に充当)。
※霊鑑寺は平常は非公開です。
取材:OTSnews編集部