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Report: 黒石寺の蘇民祭に行って来ました(その3)
1月29日夜から30日未明にかけて行なわれた黒石寺蘇民祭のレポート(その3)です。
柴燈木登り(ひたきのぼり) 午後11時半〜
柴燈木登りは上記の経路において、寺務所から木を積んだ絵の場所(柴燈木)に向かい執り行います。
庫裡(このお寺の場合、寺務所の位置になります(上の写真))から本堂(薬師堂)に向かって行列を組んで進むことを『登り』というそうです。
行列の先頭は『たち切り』(刀のような手木を持って切り結ぶ動作をしながら進む)と『祓人(はらいびと)』(男女が短い手木を持って地を這うように魔を祓いながら進む)。続いてほら貝、太鼓、柴を持った人たちです。「ヨーォーッ、ヨーォーッ」と叫びながら進みます。行列は多くのギャラリーの中、本堂下の柴燈木のところまでやってきます。
この柴燈木ですが、境内の山中から採られた生松木を長さ五尺に切り二ッ割にしたものだそうです。やってきた彼らは、この木で井桁積みを始めます。なんと、この寒い最中で重労働を始めるのです。
上は井桁積みの指揮を執っている人物。
そしてそれに火を点け、人々はそれに昇って火の粉を浴びて身を清めます。修験道の柴燈護摩と似たような儀式ですが、燃えている木の上に立つので、かなりダイナミックです。ものすごい煙で、かなり辛そうな表情をされておられる方もいらっしゃいます。
「ジャッソウ、ジャッソウ」と彼らは叫んでいます。山内節という民謡が歌われることもあるそうです。
何人かは柴燈木登りの火の中から、焼けた棒を取り出して、本堂で待ち構える親方のところへ向かいます。この焼棒も腰を屈めて持ち、邪気を祓いながら進みます。本堂外陣では親方が立ちふさがり(写真ではわかり辛いかもしれませんが)、なかなか進めません。焼棒を叩くため、そこからは火の粉が飛び散り迫力があります。
これらが終わると少しの間休憩となります。各々は精進小屋に戻ります。
寒い中、この火はありがたい。
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取材:OTSnews編集部