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Report: 黒石寺の蘇民祭に行って来ました(その4)
1月29日夜から30日未明にかけて行なわれた黒石寺蘇民祭のレポート(その4)です。
別当登り 午前2時〜
行列が柴燈木登りと同じく、『たち切り』『祓人』を先頭に寺務所を出発し、本堂(薬師堂)に向かいます。行列の最後部には別当(住職)と共に蘇民袋が祓人に守られ本堂に持ち込まれます。本堂で僧侶たちは蘇民袋を本尊前に置き、護摩を焚いて厄払いと五穀豊穣を祈祷します。
『祓人』には女性もいらっしゃいます。
本堂までやってきました。
別当(住職)と蘇民袋も到着します。引き続き、本堂内陣で護摩が焚かれます。
蘇民袋も護摩の煙に翳されます。
鬼子登り 午前4時〜
ここからは、本堂内(外陣)が混雑するため、希望する取材スタッフは本堂天井の足場にカメラを構えることが許可されます。一旦登ると梯子をはずされるため、2時間降りて来ることができません。そんな状態で、鬼子登りを迎えます。
先に本堂内陣と外陣の間に格子の木枠が設置され、そこに争奪戦参加者(全員ではありませんが)が張り付いています。写真上部には足場で構える取材スタッフ達が見えますね。
やってきた行列は、やはり先頭に『たち切り』『祓人』や法螺貝に太鼓。そして火のついていない松明。最後に7歳の男子二名に麻衣を着せ、籠手をつけさせ、木槌(さいづち)を持たせ、鬼面を逆さに背負わせて、氏子(素裸で水垢離をとり身を浄めた)に背負われつつ本堂に登ります。これが鬼子登りなのです。
鬼子が登り終わると間を置かず、多くの人が集まって来ます。
徐々に増えてきました。
護摩壇が置かれ、その上に親方達が座り儀式のスタンバイをしています。
僧侶が現れて、その上でと曼荼羅米(まんだらまい)と十二支の形に作った餅をまきます。
さらには、松明が二把入ってきます。上の親方達が居た場所に火がともされます。そこに鬼子を背負った者がその火を三回周りながら火の上を飛び越して本堂に戻ります。混雑した外陣内で行なわれるためとてもスリルがあります。
火が消されて煙が充満し、蘇民袋争奪戦へ移ります。
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その2へ。
その3へ。
続きはその5へ。
その6へ。
取材:OTSnews編集部